LEGENDARY JOURNAL
BG / フォトエッセイ / 01

フェラーリ ローマ スパイダー、心に長く残るエレガンス

桜と雨粒のあいだで出会ったローマ スパイダー。フォトグラファーBGが見つめた、フェラーリの優美な表情。

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満開の桜の下に停まる、ルーフを開けたターコイズ色のフェラーリ ローマ スパイダー。金色のホイールが見える。
満開の桜の下にたたずむローマ スパイダー。写真:BG

「このクルマは、本当にフェラーリなのか?」

新しいフェラーリが登場するたびにファンのあいだで繰り返される、聞き慣れていながらも挑戦的な問いだ。フェラーリのV8 GTの系譜を受け継ぐローマと初めて対面したときも、そうだった。カリフォルニアやポルトフィーノとは異なる、流麗で抑制の利いたシルエットは新鮮な驚きだった。続いて登場したスパイダーは、その感情をさらに鮮明にした。アマルフィが発表された今も、ローマ スパイダーは私のドリームカーのリストに残っている。

今回出会ったローマ スパイダーは、さらに特別だった。個性的なボディカラーと、デニムを思わせる質感のソフトトップ、そして控えめに選ばれたオプション。その組み合わせには、はっきりとした好みが感じられた。私がこれまで韓国で出会ってきたフェラーリとも、印象が大きく異なっていた。跳ね馬のエンブレムがなければ、フェラーリであることさえ一瞬忘れてしまいそうなほど、優雅で落ち着いた姿だった。

桜の枝越しに見下ろした、ルーフを開けたターコイズ色のローマ スパイダーの斜め後ろ姿。
桜の枝越しに見下ろすローマ スパイダー。写真:BG

桜が満開の道でも、ローマ スパイダーは輝いていた。華やかな風景に自然と溶け込みながら、自らの存在感を失わない。これほどの美しさは、どんなクルマにも許されるものではない。

ターコイズ色のボンネットに落ちる桜の枝の影と黄色いフェラーリのエンブレム。手前の花はぼけている。
ボンネットに落ちる桜の影とフェラーリのエンブレム。写真:BG
赤いステッチと跳ね馬の刺繍が施された、白いシートのヘッドレストのクローズアップ。
白いシートに映える赤い刺繍とステッチ。写真:BG

桜並木を走ると、V8エンジンが存在感を示した。十分にダイナミックでありながら、そこにはゆとりもあった。力強いパフォーマンスと日常のロマンをともに包み込む、フェラーリならではのグランツーリスモだった。

ちょうどそのとき、雨が降り始めた。それでもソフトトップを閉じたいとは思わなかった。むしろ、舞い散る桜と雨粒をもう少し近くで感じていたかった。そんな瞬間に、ローマ スパイダーの魅力はいっそう鮮明になった。

桜並木を走るターコイズ色のローマ スパイダーを斜め前から捉えた写真。周囲に動きのぶれが見える。
桜並木を走るローマ スパイダー。写真:BG

振り返ると、ローマ スパイダーはフェラーリの新たな可能性を示したクルマだった。長年フェラーリを愛してきた人はもちろん、自分らしいライフスタイルや好みを大切にする人までも惹きつけるだけの説得力を備えていた。

フェラーリは、必ずしも華やかで攻撃的である必要はない。ときには、最も優雅なフェラーリこそが、最も長く心に残る。

桜並木でルーフを開けたターコイズ色のローマ スパイダーを後ろから見た姿。
桜が続く道で見せる後ろ姿。写真:BG

あなたは最近、ソウルの街でどれくらいフェラーリを見かけるだろうか?

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